【野球殿堂】掛布雅之氏「多分ボールの影響もあるんじゃないかと…」NPBの「投高打低」に言及
野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表した。
プロの監督、コーチで退任後6カ月以上が経過しているか、引退後21年以上のプロ選手が対象の「エキスパート部門」は、元阪神内野手で通算349本塁打の掛布雅之氏(69)が選ばれた。
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掛布氏は近年のNPBの「投高打低」についても言及した。「自分の時代より今の時代の打者の方が当然すごい」とした上で「多分ボールの影響もあるんじゃないかと思ってるんですよ」と切り出した。
24年規定打席到達者の中で打率3割超えはセ・リーグが2人、パ・リーグが1人。規定投球回をクリアした防御率1点台の投手は両リーグで計6人もいた。
「抜けそうな打球が抜けなかったり、内野を抜く打球速度が遅かったり…。本塁打が少なかったのは、五輪種目を考えた時、ボールを変える形で野球の試合時間を考えたデータを取っているんじゃないかって言われた方がいるんです。3時間以内で試合が収まるのは、そういう何かが動いていますね」と持論を展開。「一野球ファンとすると、やはり7点ぐらいの勝負の方が、お客さんは球場で熱く野球を見ることができると思いますので」と打力アップの理想を語った。