【阪神】岩崎優、殿堂入りレジェンドの背中追う「自分もやれるかも」元中日岩瀬氏と同じ「13」
阪神岩崎優投手(33)がレジェンド左腕の背中を追う。16日に地元の静岡市内で自主トレを公開。同日に殿堂入りした元中日岩瀬氏の功績に、同じリリーフとして感嘆した。「並大抵のことじゃないでしょうね。登板(数)もまずすごいですけど、やっぱり大事なポジションでずっと投げられたじゃないですか」。NPB前人未到の1002試合登板を成し遂げた竜の守護神。34歳シーズンを迎える虎の守護神にとって、目指すべき大きな背中だ。
岩瀬氏を知る阪神藤川監督は、同じ背番号13の2人に共通点を見いだしていた。「飽きずに同じことをずっとやる、やれる選手は岩瀬さんのようになれる。めったにそんな選手はいないけれど、岩崎にそれを感じることができる」。伝え聞いた岩崎も「性格的なことだと。でもシーズンは長いですから、あまり一喜一憂せずにやるのは大事なことかもしれませんね」とうなずいた。
岩瀬氏はセーブ王に5度輝いたが、そのうち3度は35歳シーズン以降だ。「勇気づけられるというか、そういう話を聞くと、まだまだやれるんだと。うん、やれる人もいる。だから、自分もやれるかもしれない。ちょっと頑張んなきゃいけないですね」。ポーカーフェースのまま、静かに闘志を燃やした。
今季の目標はもちろん優勝。そして「その中で個人タイトルも取れたらと思っています」。若手左腕たちとのトレーニングでも、負けるつもりはない。大先輩の功績に力をもらいながら腕を振る。【磯綾乃】