ノックを受けるソフトバンク牧原大(撮影・岩下翔太)

ソフトバンク牧原大成内野手(32)が、“ノーモア離脱”でシーズン完走する。

16日、福岡・小郡市内で合同自主トレを公開した。気温2度と冷え込む寒空の下、大勢の報道陣を前に、25年シーズンへシンプルな公約を掲げた。

「1年間、ケガをしないことを第一のテーマとして。今年もセカンド一本で」

昨季は二塁のレギュラーとして開幕スタートも、4月末に右脇腹を負傷。長期離脱を余儀なくされ、1軍に復帰したのは約3カ月後だった。昨季の78試合出場は直近4年間でワーストの成績だった。オフは「技術よりも、1年間戦い抜ける体力づくりを一から作りなおしている」。年明けはグアムで約1週間、帰国後も例年以上に筋力トレーニングに励んでいる。「まずは1年間しっかり1軍で試合に出続けることを目標に」と力を込めた。

同自主トレ参加者は総勢6人。緒方を除いて、育成4選手が「牧原塾」の門をたたいた。自らも育成出身で当時は川崎宗則氏、本多内野守備走塁兼作戦コーチを目標にはい上がってきた。牧原大は「こういう選手になりたいと思ってずっと見ていた。目標とする選手が目の前にいるのと、いないのでは練習の取り組み方が違う。僕もそう思ってもらえたら」。石川柊、甲斐は他球団にFA移籍したが、牧原大は育成の星として輝き続ける。【佐藤究】

○…牧原大とともに自主トレをする緒方が25年シーズンへ大きな目標を掲げた。「打率は3割近いところまで残したいですし、それよりも出塁率。4割を目指して頑張ります」。昨年3月に支配下昇格され、昨季は1軍完走を果たした。主に代走、守備固めの起用で「やっぱりスタメンで出たい。ホークスは打たないと試合に出られない」。オフは中堅から逆方向を意識した打撃に取り組み、定位置奪取を目指す。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】牧原大成「1年間、ケガをしない」シーズン完走へ“ノーモア離脱”