【野球殿堂】吉田義男氏「とにかくよく練習をしました」掛布雅之氏祝福 父泰治さんの言葉も回想
野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表した。
プロの監督、コーチで退任後6カ月以上が経過しているか、引退後21年以上のプロ選手が対象の「エキスパート部門」は、元阪神内野手で通算349本塁打の掛布雅之氏(69)が選ばれた。
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阪神初代日本一監督・吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)「掛布氏の殿堂入りを心から祝福します。阪神タイガースで監督に就いたばかりの私がプロ1年目を終えた掛布氏と出会った時のことは、今でもよく覚えています。若手選手の親御さんたちと食事をした際、掛布氏の父泰治さんから『雅之はどんなことにも耐えるように鍛えています。どうか息子をレギュラーにしてやってください』と言われたのがずっと記憶にありました。期待はされていましたが、海のものとも、山のものとも分からないところから一流にのし上がったのは、本人の猛練習のたまもの。とにかくよく練習をしました。1985年4月17日の巨人戦(甲子園)、バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発は忘れることができません。ただ、バッティングのことばかりが取り上げられますが、あの打力は足腰を鍛えて磨かれた柔軟性のある守備力が基盤になっていると思います。高知・安芸キャンプで泥だらけになりながらノックを受け続けていた姿が懐かしいです」