【ソフトバンク】巨人から甲斐の人的補償で伊藤優輔獲得 今オフ投手陣補強4人目、人的は球団初
ソフトバンクは16日、巨人にFA移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償として、右腕の伊藤優輔投手(28)を獲得したと発表した。ソフトバンクがFAの補償で人的を選択するのは初。これで支配下選手は投手33人、65人となった。
伊藤は小山台で「都立の星」として甲子園に出場。中大、三菱パワーを経て20年ドラフト4位で巨人に入団し、同期入団には山崎伊や秋広らがいる。プロ1年目の21年11月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。
その後に育成契約となったが、24年7月に3年ぶりの支配下復帰。同年はプロ初登板を含む8試合に登板し、0勝0敗、1ホールド、防御率1・04の成績を残した。直球の最速は150キロを超える本格派で、25年はプロ5年目のシーズン。ソフトバンクでは栗原、松本裕、藤井、野村勇ら96年組と同い年で、伊藤は今月14日に28歳の誕生日を迎えたばかりだった。
昨年の秋季練習では阿部監督から先発転向を命じられていた。プロでの先発経験は新人だった21年の2軍戦で2試合だけ。ソフトバンクでも先発起用ならばローテーション争いはさらに激化する。上沢、東浜、大関ら10人以上との競争だ。なお、今オフのソフトバンクの投手補強は上茶谷、上沢、浜口に続いて4人目となった。
◆伊藤優輔(いとう・ゆうすけ)1997年(平9)1月14日、東京都生まれ。尾久八幡中では都大会出場。小山台では3年春に甲子園出場。初戦で履正社に敗退したが「都立の星」として注目された。中大では1年春からリーグ戦に登板し、通算8勝13敗。三菱パワーを経て20年ドラフト4位で巨人入団。今季推定年俸は820万円。178センチ、82キロ。右投げ右打ち。
<ソフトバンクの先発投手候補>
◎有原
◎モイネロ
◎スチュワート
〇浜口
〇大関
〇前田純
〇大津
〇東浜
〇上沢
〇上茶谷
〇板東
〇松本晴
〇前田悠
◎=内定、〇=候補