ヤクルト川端慎吾(2024年9月19日撮影)

ヤクルト川端慎吾内野手(37)は気配りとプレーでチームを支える。GM特別補佐に就任した青木宣親氏が昨季限りで引退し、野手ではチーム最年長。愛媛・松山で自主トレする20年目のベテランは「中村、(山田)哲人、村上とかが中心となってやるのが一番いい。その中で何かあった時に、陰ながらサポートできたら」と精神的な支柱となる。

「代打の切り札」としても1打席にすべてを注ぐ。目標の代打打率3割へ、スイングまでの動作を小さくした新フォームに取り組んでいる。「1球で仕留めないといけない。1個打てる球をファウルにすると、その打席が終わってしまう。足を大きく上げてというのは難しいなと感じていたので」と確実性を追求。反動を利用せずとも強く振れるように体幹、下半身のトレーニングにも力を入れる。

日本一を決めたオリックスとの21年日本シリーズ第6戦で、延長12回に決勝適時打を放った。その21年は代打で82打数30安打、打率3割6分6厘を誇った。「あの成績はちょっとなかなか」と苦笑いするが「3割は打ちたい。相手チームもピッチャーも意識してくれると全然変わってくるので」と川端。3年ぶりの日本一奪回にはベテランの勝負強さが欠かせない。【上田悠太】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】川端慎吾「1球で仕留めないと」野手チーム最年長、代打の切り札として精神的支柱に