単身自主トレでティー打撃を行う巨人浅野(撮影・平山連)

巨人浅野翔吾外野手(20)が、充実のオフで振る力の強化を図る。

11日、地元香川・高松市内のレクザムスタジアムで単身自主トレを公開。ロングティーやフリー打撃で約2時間で約500スイング。「いい感じにバットは振れていた」と手応え十分。高松商時代の同級生らが球拾いなどサポート役に回ったことにも感謝し「みんな快く協力してくれて、いい練習ができてる。今年1軍で活躍することで恩返しがしたい」と決意した。

「自分の課題が明確に分かってるので、それを徹底的に。1人でやるので自由に時間が使える」との狙いから、単身自主トレを決断した。今オフは「とにかく遠くに飛ばすために振る力をつける」を掲げ、この日の練習3時間のうち2時間を打撃に費やした。今季1軍で70打点を目指し「まずは打たないと使ってもらえない」と納得いくまで振り込んだ。

振る力は決して弱くはない。自主トレ先を訪れた矢野謙次2軍打撃チーフコーチは「十分あると思う」と評したが、本人の考えをあくまで尊重。その上で「ボールの捉え方の技術が上がっていけば、これからもっとレベルアップしていく」とみている。この日の練習で浅野からマメがつぶれたことを聞き「(阿部)監督からの指令は『質より量』。500(回)振って(マメが)破れているようでは。監督に報告しないと」とニヤリ。期待するからこそ、高いレベルを求めた。

飛躍を期す3年目へ。今年にかける思いを問われ、色紙に「優」と記した。「『優勝』したいというのは一番ありますし、後輩もできてくるので優しく接してあげられればいいかなと思って」。スイングは強く、人には優しく。故郷で、心身ともにレベルアップを誓った。【平山連】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】阿部監督からの指令「質より量」3年目の浅野翔吾2時間で500スイング「徹底的に」