【清水】18歳新人の嶋本悠大1日も早いプロデビュー誓う「1年目とかは関係なく」新体制発表
3季ぶりのJ1となる清水エスパルスは8日、静岡市内で新体制発表会見を行った。
今季は11選手が新加入。大津高(熊本)で背番号「10」をつけ、年代別日本代表経験もあるMF嶋本悠大(18)は1日も早いプロデビューを誓った。
今季にかける思いが表情にもにじみ出ていた。嶋本は冒頭のあいさつで「1年目とかは関係なく、試合に出られるように頑張りたい」と抱負を語った。ルーキーイヤーだが、プロでの年数や実績は気にしない。その後の取材でも「1年目とかは関係ない」と繰り返し、1日でも早いプロデビューを当面の目標に掲げた。
ポテンシャルは秘めている。強豪の大津高では1年時から試合に絡み、今年は「10番」をつけてプレー。年代別日本代表にも選出された。今季は高校年代最高峰リーグのプレミアリーグWESTで優勝。真の日本一を決める「ファイナル」も制して頂点に立った。本職はボランチで自らボールを運ぶ推進力と、ゴールに直結するパスが武器。清水は中盤の層が厚く激戦区だが、「遠慮せずに練習から貪欲やっていきたい」と力を込めた。
昨夏に清水の練習に参加。「自分の特徴を生かせると思った」。その後も複数クラブの練習に参加し、清水入りを決断。昨年6月のホーム岡山戦をスタンドから観戦し、本拠地アイスタの雰囲気に感銘を受けた。「あの舞台で自分もプレーしたいと思った」。
同年代の活躍もモチベーションになっている。清水ユースから昨年プロ契約を結んだMF西原源樹(18)は既にJ2で16試合に出場し、2得点。クラブの公式戦最年少ゴールを挙げたライバルの映像を見て、「自分も点を取りたい。数字にはこだわってやっていく」と闘志はたぎっている。
将来の夢は日本代表入りだ。28年ロサンゼルス五輪(オリンピック)出場も目標に掲げる。「18歳とか言い訳せず、プロとして責任を持ってやりたい」。クラブの次代を担う期待の逸材は、夢の実現へ1歩ずつ階段を上っていく。【神谷亮磨】