虎風荘に入寮し、家族から贈られたお守りを持ち込んだ阪神育成2位の嶋村

畳伝説から成り上がる! 育成ドラフト2位の嶋村麟士朗捕手(21=四国IL・高知)には虎風荘で選手ただ1人の和室が割り当てられた。

畳の上で取材に応じ、「みんなは普通の部屋なんですけど、僕だけ和室…」と初々しく笑った。「最初、寮の部屋の割り振りを見た時に嶋村の横に(和室)と書いていて、和室!? と」。はじめは仰天したが「いい部屋なので快適。特別感もあるので」と気に入った。

畳をすりへらし、大スターばりの活躍を誓う。巨人OBの松井秀喜氏(50=ヤンキースGM特別アドバイザー)は若手時代、寮の畳がすり減るほど素振りを繰り返し、球史に名を残す選手になった。自身も「部屋で振れるぐらい広いので、暇さえあればバット振ろうかなと思います」。年末年始もトレーニングを続けてきた男は力を込めた。

勝利を呼ぶお守りも持参した。年末年始は家族と過ごし、地元高知の薫的(くんてき)神社のお守りをもらった。表には「勝守」、裏には「平常心」と書かれている。家族から「平常心を保ちながら、キャッチャー陣の競争に勝てるように」という思いが込められ、贈られた。

「どんな状況でもくじけずに。キャッチャー陣すごい方ばかりなので、そこに食い込んで、勝てるようにこのお守りとともに頑張りたい」。主力の梅野、坂本に加え、強打の中川らがアピールする捕手陣。同期のドラフト4位町田も加わり、争いは激しさを増す。「1日でも早く支配下登録されて、ファンの皆さんに応援されるようなスーパースターになりたい」。ビッグな夢へ、まずは足元を固める。【村松万里子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】育成2位の嶋村麟士朗は和室に入寮「特別感もある」畳すり減らし松井秀喜ばりスターへ!