【ソフトバンク】小久保監督、前田悠伍に「開幕ローテに入る競争はしてもらう」/インタビュー
<新春インタビュー>
ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が、新春インタビューで今季の構想を語った。すでに柳田悠岐外野手(36)の左翼転向と近藤健介外野手(31)の右翼転向が決定。4番山川穂高内野手(33)を中心とした強力打線に変わりはないが、指揮官はさらなる力の台頭を待ち望んだ。激しい先発ローテーション争いの行方は? 2年目を迎えた前田悠伍投手(19)についても語った。(聞き手=佐藤究)
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-2年目の前田悠は
「前田ももちろん競争枠に入れますし、(春季キャンプ)A(組)にするかどうか、最終決定は1月にするので。体調とかを含めて、最終決定はプレーボールミーティング(首脳陣ミーティング)で決めます」
-前田悠にとっては勝負
「そうですね。当然良かったら(先発ローテに)入れるでしょうし。最低7人、できれば8人はつくらないといけないですから。年間を通して考えれば。枠3人(有原、モイネロ、スチュワート)が決まっている中で、5枠あるわけですから」
-前田悠もイメージは中6日で
「そこまでいけるかは分からないですね。正直、6人の開幕ローテに入る競争はしてもらいますよ。それがどこまで持つかはシーズンが始まってみないと分からないので」
-中6日で回ってくれたら
「中6日で1カ月、連続登板は難しいと思いますよ。でも、こっちが難しいと決めつけてしまうのも、いかがかなとは思う。いきなり25年にそうなるかっていうのは別にして、ゆくゆくはそうなってほしいですよね」
-和田引退で東浜が投手最年長に
「あいつもこのままじゃ終われんと思っているでしょうから。実際、(昨年)3月、4月はめちゃくちゃ良かったんで。シーズン終わって話はしたんですけど、あの時の感覚があそこまで落ちずに通したら当然2桁なんて普通にいけるボールを投げていた。『年間通してが課題やね』っていう話をしました。それに向けてのアプローチをこのオフやっていきますっていう話をしていました」
-野手は柳田が左翼に、近藤が右翼にコンバート、柳田の守備の負担を減らす
「大砲系DHの外国人を補強しないって言っているわけなので。どういうことか分かりますよねって。何回も言っていますけど、レギュラー入る外野手、誰が出てくるかってところですよね」
-柳田の左翼とDHの割合は
「レフトに入る選手次第じゃないですか。柳田が元気で、去年みたいに。足はけがしましたけど、去年ずっと体は動いていたじゃないですか。一昨年より全然、守備範囲も戻ってきていた。元気があればレフトで出てもらって、その変わり別のところのDHで使う選手がいるかっていうことになるでしょうし。入るポジションを狙ってくる選手次第になると思います」
-笹川は今年は1軍である程度は起用する
「その辺は正木も黙ってないでしょうし、柳町もおるしね。決めないです」
-今年も近藤、山川、柳田がどっしりして、若手の突き上げに期待
「もちろんです。チームは中心が決まらない限りは、機能しないので。中心をしっかり決める。中心に入る選手が新たに出てきて、初めて世代交代なので。それまではしっかり中心選手がいて、その間に周りが伸びてくる。いきなり中心に当て込むことは考えてないです」
-打順は固定したいか
「できれば固定が一番ですよね。もちろん」
-山川は4番で軸に
「そうですね。そこはあんまり変える理由がないですね」
-昨年は「マジック」を禁句にし、今年はあえて「連覇」の言葉を使わない選択肢は
「いや、全然。『連覇』、言いまくります」