【ソフトバンク】周東佑京1億1000万円「本多コーチ目指して」球界14年ぶり60盗塁だ!
韋駄天(いだてん)が大台を突破した。ソフトバンク周東佑京内野手(28)が27日、福岡市内の球団事務所で契約交渉に臨み、来季年俸1億1000万円でサインした。今季の4500万円から大幅6500万円アップで大台1億円に到達。「最大限の評価をしていただいた。予想外」と本人も驚きのアップ査定だ。
24年は本格的にチームの中心に座った。選手会長1年目で初の規定打席到達。自己最多の123試合出場で打率2割6分9厘、2本塁打、26打点、41盗塁。2年連続3度目の盗塁王、外野手部門でベストナインと悲願のゴールデングラブ賞まで獲得した。「満足はしていないし、改善点はいくらでもある。良くも悪くも僕っぽい成績」と苦笑い。世界を代表するスピードスターだけに、打率と出塁率はさらに伸ばしたい数字だろう。「目指します」と打率3割を見据えた。
“本職”の盗塁数については「走れるから1番を任せてもらえるところもある。本多コーチの60(盗塁)を目指してやりたい」と具体的な目標を明言した。周東は20年に自己最多50盗塁を記録しているが、尊敬する本多雄一内野守備走塁コーチ(40)は11年に球界最後の60盗塁を達成。14年ぶりの大台に加えて通算200盗塁もあと「5」に迫っており「点を取るための1つの手段。それによって得点率が上がるなら走ります」と来季も走りまくるつもりだ。
シーズン最終盤は左膝の違和感を訴えたが「下半身のウエートも出来ている」と順調に回復中。1月上旬に再度病院を受診し、異常がなければ「復帰は近い」と展望を語った。目指すは2月1日に宮崎でキャンプイン。一番の商売道具を完治させて球春到来を迎える。【只松憲】