【巨人】田中将大に太鼓判「どんな投手も1回休む時が来る。それが今年だった」小山伸一郎コーチ
日米通算200勝の先に向かう。楽天を自由契約となり、巨人と契約した田中将大投手(36)が25日、都内ホテルで会見した。背番号は11に決まり、推定年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約。幼なじみの坂本勇人内野手(36)と同じユニホームに袖を通す新天地で、残り3勝に迫る大台は、あくまで通過点とする。今季はキャリア初となる0勝。来季19年目でネガティブな声があるのも知っている。結果で見返し、復活ロードを歩んでいく。
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田中将をもっともよく知る男が、活躍に太鼓判を押した。来季から中日で指導する小山伸一郎2軍投手統括コーチ(46)は「35歳まで全開でやれば、どんな投手でも1回、休む時は来ます。それが、今年だった。絶対復活しますよ」と言い切った。現役時代は苦楽をともにし、お互いに心を許した仲。21年から今季までは、コーチとして間近で見てきた。
1試合のみに終わった今季を「開幕1軍を目指そうと無理しすぎたのかな。体とギャップがあって、思った以上にダメージを残してシーズンに入ってしまった。早めに声をかけてあげられていれば」と自責の念を込めて振り返る。2軍で調整の日々、かけた言葉は「頑張れよ」だけ。信頼するがゆえ「技術的に言うことはないです。話し相手になるぐらい」だった。変わらず、やるべきことをやる姿を見守った。
感謝している。「(コーチの)僕らが伝えるより、選手同士の方が頭に入ることもある。うまく伝わらないとき、フォローしてくれた」。若手をアシストする田中将に助けられた。くしくも、また同じリーグ。「彼の一ファン」と言い切る小山コーチは「チームも変わりましたし、これからは、もっと付き合いやすくなるかな」と変わらぬ縁を口にした。【古川真弥】