来秋ドラフト候補の立大・小畠一心はギリギリまで残って練習 21年夏の甲子園準V右腕
東京6大学の立大は24日、埼玉・新座市内のグラウンドで練習納めを行った。
来秋ドラフト候補に挙がるエース小畠一心投手(3年=智弁学園)は「50点ぐらいでした」と厳しめに総括した。
智弁学園(奈良)では智弁和歌山との「智弁対決」で湧かせた21年夏の甲子園で準優勝。立大では今春から主戦投手として急成長し、被本塁打0、防御率1・52の好成績をマーク。今秋は右肘痛で離脱もあった中で、チーム最多の投球回を投げてエースの意地を見せた。それでも「3戦目を勝ち切れなかったのは僕の責任」と静かに振り返った。
右肘痛はすでに完治しており、この日もキャッチボールで力強い球を連発。「一時的なものだったのでもう全然大丈夫です」と笑顔だった。
プロ志望の小畠にとって、来秋のドラフト会議は意識する。「不安ではあるんですけど、じっとしていても何も変わらない。今できることを練習するしかない」と日々目の前の練習に集中している。
11月に発表された新体制では、主将などの役職に就かなかったが、小畠は背中で引っ張っている。「練習おさめ」の号令がかかった全体ミーティング終了後、すぐさまグラウンドに現れて黙々と練習に取り組んでいた。同部屋で切磋琢磨する仲だという2年生左腕、森本光紀投手(福岡大大濠)も一緒に汗を流した。木村泰雄監督(63)も「(練習納め後も)本当にギリギリまで練習したいって。彼みたい選手が増えてくれれば」と意識の高さに目を細める。
小畠は同校グラウンドに30日まで残って練習する。帰省では実家で飼っている犬の「むぎ」と猫の「おかか」に会うことが楽しみだという。
持ち味のゲームメーク能力を生かし、ラストイヤーで立大を17年春以来8年ぶりの優勝へ導く。