イチロー氏、阪神・淡路大震災から約30年も鮮明な記憶「キャンプ無理」も初日に全員集合で結束
TBSは23日、「情熱大陸 2夜連続スペシャル」で、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)を特集し、オリックス時代の95年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を回想した。
当時のイチロー氏は当時神戸市内の寮で生活。まもなく30年が経過するが、毎年思い出すという。「ものすごい地響きみたいな音がして。寮にでっかいトラックが突っ込んだんじゃないかと思ったんですよ。『ズドーン』って」と、地震発生の瞬間を振り返った。
続けてイチロー氏は「そしたら揺れ始めたので、逃げたい気持ちは、あれは本能的なものでしょうね。じっとしてたらダメだ。でも立てないんですよ。あの時間だからベッドにいたんだけど、立てないからうずくまるしかない、布団かぶって。揺れが収まって、2階に食堂があるんですけど、もうパンツ1枚で食堂に集まるという、そういう体験でした」と鮮明な記憶を語った。
例年通り2月1日からは春季キャンプが予定されていた。イチロー氏は「キャンプ無理だなと。少なくとも初日に全員が集まることはできないと、みんな思ったと思います。そこは個人の事情に委ねられたんですよね。でも全員集まったんですよ。そこで僕らがやらなきゃいけないこと、やりたいことが明確になった」と明かした。「がんばろうKOBE」を掲げたチームは、「オリックス」として初の優勝を果たした。