中日加藤竜馬(2024年2月12日撮影)

中日加藤竜馬投手(25)が「中田教室入校」まで年末年始も徹底的に打ち込む。

入団1年で育成契約となり、投手から野手に転向した両打ちのパワーヒッターは外野手用グラブも入手。打点王3度のベテラン中田翔内野手(35)の来年1月の合同自主トレ参加も志願して実現。それまでバットを振り続ける。

今オフに決まった野手転向。ようやく野手用グラブは手にしたものの、バットはまだディカーソンや、尾田、石川昂から拝借するなど準備段階。すでに大学時代に愛用した巨人長野モデルをメーカーには発注済みだ。連日ナゴヤ球場で振り込みを続ける。「(飛距離の出る)右の方がどうしても多くなるのですが、左の練習も続けていきます」と、スイッチヒッターとして野手1年目をにらんでいる。

大阪偕星学園時代は左打者として通算25本塁打。185センチ、100キロの体格で、大学アメリカンフットボール部からスカウトを受けた経験も持つ。亜大2年までは捕手としてもプレー。東邦ガスで最速154キロ右腕の投手として台頭し、ドラフト5位で入団したが、ドジャース大谷翔平クラスとされる180キロ級の打球速度と高い身体能力が2軍監督時代の井上新監督の目にとまり、1年で野手転向が決まった。

今季、2軍のウエスタン・リーグで本拠地バンテリンドームのマウンドは経験した。「テレビで、あの観客の中にホームランを打ったら気持ちいいだろうなっていうのはずっと思っていた」。打者を打ち取る喜びから、オーバーフェンスの打球を飛ばす喜びへ。新たなステージでの飛躍を思い描いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】野手転向の加藤竜馬が年末年始もバット振り込み 先輩中田翔との自主トレに志願の参加