【ヤクルト】GM特別補佐就任の青木宣親氏「勝ちを優先的に考える必要ある」7球団の実績と経験還元
ヤクルトは18日、今季限りで現役を引退した青木宣親氏(42)が、来年1月1日付でGM特別補佐に就任すると発表した。小川淳司ゼネラルマネジャー(GM、67)はチーム編成や育成など、幅広い分野での活躍に期待した。12~17年の6年間は、メジャーリーグでもプレーした「ミスタースワローズ」。日米通算21年の現役生活で培った実績と経験を、チーム強化のために還元していく。
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涙の引退試合から約2カ月半-。ユニホームを脱いだ「ミスタースワローズ」が、フロントとしてチームに帰ってきた。元日付けでGM特別補佐への就任が決まった青木は「立場は違いますけど、こうしてチームを支えていけることは自分にとって本当に幸せなこと」と、率直な思いを口にした。
「もともと興味があったというのが一番ですし、違った角度から野球を見ることもすごく大切なんじゃないかなと思いました」と、青木。小川GMは「現場のチーム編成、アマチュア(視察)、他球団の戦力分析、ファームの育成も含めて幅広くやってもらうことになります」と多岐にわたる役割について説明し「ゆくゆくはGMという立場で。チーム力を上げていくということが全てだと思います」と、期待した。
来月の新人合同自主トレ視察が、GM特別補佐としての初仕事となる見込み。早くもフロント業が本格化するが「この立場になった以上は、チームの勝ちを優先的に考える必要があると思います。そのためにどういうふうに球団としてアプローチしていくかが本当に必要だと思うので、そういった行動を今後やっていきたい」と決意した。
日米でプレーした経験が強みだ。12~17年にはブルワーズ、ロイヤルズなどメジャー7球団に所属し「今までの経験でも、やれることは必ずあるはずですから。また新しい自分をつくっていければと思うし、(新しい)GM像をつくっていければ」。愛するスワローズとともに歩む、第2の野球人生が始まった。【水谷京裕】