ビーチを背にホノルルの観光名所ダイヤモンドヘッドを指す柳田(撮影・只松憲)

【ホノルル(米ハワイ州)11日(日本時間12日)=只松憲】小久保ホークスにはやっぱりギータあり。ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が優勝旅行先のハワイで来季の完全復活を誓った。今季は右太もも裏の大ケガで戦線離脱したが、南国でもウエートトレーニングを行うなど肉体改造中。小久保裕紀監督(53)もチーム最年長の主砲に衰えを全く感じておらず、開幕レギュラーを改めて明言した。

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柳田にとっては6年ぶりのハワイ。透き通ったエメラルドグリーンの海、半袖短パンが当たり前の気候、スカイブルーの空の下で行うゴルフも変化はないが、心境だけは少し変わった。「僕はあまり貢献できなかった。連れてきてもらったので、みなさんに感謝して楽しみたいなと思います」。長年チームの顔として優勝旅行に導いてきた男が素直な気持ちを漏らした。

今季は5月に右太もも裏を負傷して長期離脱を強いられ、出場わずか52試合にとどまった。完全復活を見据える来季に向けてはハワイでもトレーニングを断行。「朝はトレーニング。ウエートですね。ホテルにあるし、近くにも(トレーニング施設が)ある」。モーニングで体をいじめ、昼前からは家族サービスを行う日々。来年は完全復活でチームをハワイに連れて来れば最高のシナリオになる。「もちろん。そうなれるように頑張りたいです」。25年は37歳シーズンでチーム最年長だが、まだまだ老け込むつもりはない。

背番号「9」を渡した小久保監督も太鼓判を押した。「(衰えは)練習を見てても全然感じない。日本シリーズのあのホームランを見ても分かる通りね」。11月3日の日本シリーズ第6戦では横浜スタジアムでバックスクリーンに特大アーチ。自身が現役だった36歳時と比較し「俺はあの年齢の時に飛距離が落ちた。飛ばないボールの時と重なったのもあるけど、練習の時から全然飛ばないなって感じてたんで」。まだまだ一線級の打者であることを力説した。

柳田は「一から野球選手としてレギュラーをとる」と再出発の意志を表しているが「本人は『取るつもりで』と言っていますけど、レギュラーには間違いない」と指揮官は改めて開幕スタメンを明言した。小久保ホークスにはギータあり。柳田は穏やかな表情でハワイの観光名所「ダイヤモンドヘッド」を右手で指し「ずっと来年に向けてやっています」と復活を誓った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】小久保ホークスにギータあり!柳田悠岐ハワイでも「朝トレ」完全復活へ肉体改造