宮本慎也氏(2023年2月撮影)

元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が12日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。FA移籍の現状について解説した。

11日にソフトバンクからFAした石川柊太投手(32)のロッテ入りは決まったが、甲斐拓也捕手(32)の所属先は未定のまま。来季のチームが決まっていない選手も多い。

「全然決まらないですね。(例年なら)ある程度決まっている。FA宣言した選手は7人で、海外入れると9人いて、残留の2人と茂木だけですよね。あとは決まらないですよね」と語った。

未定の選手は甲斐、原口文仁(阪神)、福谷浩司(中日)、海外FA権を行使した九里亜蓮(広島)もいる。ソフトバンクと巨人の争いになっている甲斐については「僕の性格上ですけど、そんなに悩むって思っちゃうんですよ。僕はぱっぱと決めちゃうので。自分がどうしたいかちゃんとないと、最後に決めるとなった時に、こっちの環境がいいなとか(気持ちが)ふれると思うんですけど」と想像した。

FA移籍による、チーム編成への影響にも言及。「なかなか決まらないと関わっているチームの編成は困るんですよね。引っ張って、多分来るんじゃないかと思って、来ませんでしたとなった時に、そのポジションの他の補強とかは完全に遅れてしまうんで」と解説した。

FA選手は各選手の年俸によって人的補償が発生するAランク(上位3人)、Bランク(4~10位)、人的補償のないCランクに分けられる。「石川は1億2000万円でCランク、茂木は6000万でBランク。石川は1億2000万円でCランク…。今まで金満は巨人と言われてたんですけど、今はソフトバンクですよ。行きたかったな」と笑った。

古巣のヤクルトは楽天からFAになった茂木栄五郎内野手(30)を獲得したが、争奪戦に参戦していた石川はロッテへの入団が決まった。「ヤクルトは福谷調査っていう報道もありましたね。田中いったらいいのに」と楽天を自由契約になった田中将大投手(36)の獲得を勧めていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 宮本慎也氏が移籍決定遅れるFA戦線を解説 古巣ヤクルトが「いったらいい」投手とは