聖光学院対東洋大姫路 コールド負けを喫し涙の聖光学院・竹内主将(撮影・野上伸悟)

<明治神宮大会:東洋大姫路10-0聖光学院>◇高校の部1回戦◇20日◇神宮

またも立ちはだかった1勝の壁。7年ぶりに出場した聖光学院(東北・福島)は、近畿王者の東洋大姫路(兵庫)に0-10で屈辱の5回コールド負け。

聖光学院の4番竹内啓汰主将(2年)は涙が止まらなかった。22年夏、東北に悲願の大優勝旗をもたらした仙台育英(宮城)や、今夏の甲子園大会で4強入りした青森山田を破って出場。東北代表校としてのプライドを背負って戦ったが、打ち崩された。「こういう敗戦になってしまい、(東北代表が)自分たちじゃなきゃいけなかった理由を証明できなかった」と号泣した。

初回に3ランを浴び、立ち上がりから不穏な空気が漂った。それでも2回、先頭で打席に入り「引いたら負けだと思っていたので『行くしかないぞ』という姿勢を見せようと思いました」と渾身(こんしん)の中前打。しかし、チームはこの安打を含めて2安打止まりで、ホームが遠かった。

「出場するだけで、そこで戦えなければ何も意味がないと思うので、もっともっと高い壁があると気づかされましたし、そこを越えられるようなチームになりたい」。冬を越え成長した姿で、全国の舞台に戻るつもりだ。【木村有優】

▽聖光学院・斎藤智也監督(61) 5回でこれだけ痛めつけられたのは自滅ですけど、初めての経験です。弱さを自覚して力不足を受け止め、この冬に力を蓄えたいと思います。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【明治神宮大会】打ち崩された聖光学院・竹内啓汰主将、屈辱5回コールド負けに涙「もっと高い壁が」