取材に応じる西武高橋光成(撮影・黒須亮)

西武高橋光成投手(27)が、雪国の“獅子の穴”で再起への根を張る。秋季キャンプ最終日の18日は、ブルペンで捕手を座らせ19球。9月10日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で痛めた左脇腹は良好で「ケガなく終えられたので良かった」と全体練習を終えた。

12月からは拠点を東北に移す。1年目の15年から4年間共にプレーしたアストロズFAの菊池雄星投手(33)がプロデュースし、17日に開業したばかりの岩手・花巻市の新施設「King of the Hill(KOH)」で2カ月、同僚の与座や渡辺らと自主トレに励む。例年は温暖な沖縄・石垣島で行っていたが「一施設で全部できる。ピッチングもできるし、ライブBPもできるし、ウエートもできるし、ランチがとれる場所もあるのがすごい魅力的。最新のデータも取れる」と語った。菊池との合同トレーニングになるかは未定だが「勝負なので、来年は」と、言葉に力を込めた。

将来的なメジャー挑戦を夢見る高橋にとって、先を行く菊池は「言葉では説明できない。僕の道筋を立ててくれた方。尊敬してますけど、追い抜かなきゃいけない。『師匠』とか、そんな軽いことじゃない」と表現するほどの存在だ。今季は防御率3・87で0勝11敗に終わり、メジャーへの思いをそっと胸にしまい、西武残留を決めた。来季は「大げさですけど22勝0敗だったら、まあまあいいだろうと。全てをかけて臨みたい」。獅子のエースが逆襲に向けた熱い2カ月を、これ以上ない最高の地で迎える。【黒須亮】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【西武】高橋光成「道筋を立ててくれた方」菊池雄星プロデュースの“獅子の穴”で自主トレへ