東洋大、初回一挙8点含む19得点で3季ぶり1部 岩崎峻典、一條力真のドラフトコンビが好投
<東都大学野球:東洋大19-2東農大>◇1、2部入れ替え戦◇最終日◇17日◇神宮
2部1位の東洋大が、1部6位の東農大に2連勝で3季ぶりの1部復帰を決めた。初回から一挙8得点を挙げる猛攻撃で流れを引き寄せ16安打19得点。味方の大量援護を背に、先発のソフトバンク6位の岩崎峻典投手(4年=履正社)が5回を6安打2失点と試合を作り8回からはロッテ2位の一條力真投手(4年=常総学院)が登板し試合を締めた。
ドラフトコンビが1部復帰に貢献した。先発の岩崎はスライダー、カットに140キロ後半の真っすぐで緩急をつけ、初回からフル回転。試合中盤で井上大監督(51)に「5回を投げきれ」と声をかけられると、さらにギアを上げた。「5回2アウトをとったところで、これで最後か…とちょっと寂しかったです」。大学ラストの1球は、自信のある148キロ真っすぐで中飛に打ち取った。
8回からマウンドにあがった一條は昨秋の入れ替え戦(駒大戦)が頭をよぎった。9回からマウンドに上がり、延長10回サヨナラ負けを喫した。「昨秋は僕で負けているので…」。もう入れ替え戦で負けない。強い気持ちで自信のある真っすぐを投げ込み2回を1安打無失点。「点差もあったので気持ち良く投げられた。精神面で成長できました」と、1年越しで悔しさを晴らした。
大学ラストゲームを1部昇格で飾った。岩崎が「信頼される投手に」と言えば、一條は「夢を与える投手になりたい」と、希望に燃える。井上監督は「さらに厳しい世界へ行く。しっかり頑張って欲しい」と巣立つ2人にエールを送った。【保坂淑子】