【東都入れ替え戦】東洋大が先勝、劇的サヨナラ弾の池田彪我「1本欲しいときの集中力は大事に」
<東都大学野球:東洋大2-1東農大>◇1、2部入れ替え戦◇16日◇神宮
東洋大(2部1位)が、劇的サヨナラ勝ちで東農大(1部6位)に先勝した。
同点の9回2死走者なしから4番池田彪我内野手(3年=三重)が真ん中低め139キロ直球を振り抜いて右翼席へサヨナラ弾。2時間46分のロースコアゲームに決着をつけた。ダイヤモンドを1周して手荒い祝福を受けると「みんなが頼ってくれているような顔をしていたので、うれしかった」と喜びを爆発させた。
2部優勝を決めた駒大3回戦でも、9回にサヨナラ勝ちへつなぐ同点弾を放った。「別に勝負強いとは思わないんですけど」と謙遜も「ここで1本欲しいときの集中力は大事にしています」と、神宮でも勝負強さを発揮。
全員で先勝をつかみ取った。4人の投手で東農大打線を1点に抑え、劇的弾の4番池田の前では、2番馬場涼輔内野手(2年=九州学院)、3番花田旭外野手(3年=大阪桐蔭)がしぶとく粘って球数を稼いだ。井上大監督(51)は「投手を中心に池田の前の打者も粘ってくれたので、池田のホームランが生まれたと思います。(相手投手の)長谷川くんも池田に全集中を注げなかったこともあったと思います。最後までよく諦めずに粘ってくれた」と、たたえた。
ソフトバンク6位の岩崎峻典投手(4年=履正社)は9回2死一、二塁のピンチから登板し、1球で右飛に打ち取って火消しに成功。サヨナラへつなぐ、好救援を見せた。【佐瀬百合子】