オリックス岸田護監督(2024年11月撮影)

右のエースに-。オリックス岸田護監督(43)が、熱い言葉で56勝右腕を口説いた。オリックスがFA交渉解禁初日の15日に、ソフトバンクから国内FA宣言した石川と入団に向けた交渉を行っていたことが16日、明らかになった。3年5億5000万円前後プラス出来高払いの条件を提示した上で、岸田監督は「右のエースに」の口説き文句を用意。熱意を速攻で石川にぶつけた。

ヤクルト、巨人、ロッテ、ソフトバンクとライバルは多い。石川のハートを揺さぶる何かが必要だった。絶対的エースだった山本のドジャース移籍後は左腕宮城が大黒柱となり、東、山下らが追う。ともに将来性豊かな右腕だが、経験も実績も豊富な石川は必勝を託せる存在。その信頼が、口説き文句になった。

石川は「いろんな話はしましたけど、無責任な発言もできない。しっかりまとめた上で今後どうしていくか」と冷静だった。「『右のエースで』って監督が言ってくださったような、そういう誠意を他の球団からしてもらったときに、じゃあ何で測るのかってまた別の要素だと思う。自分の中ではいろいろ見ながらじゃないですかね」と慎重だった。石川が「誠意」と表現した口説き文句が、FA戦線を勝ち抜く切り札になるか。(金額は推定)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【オリックス】岸田監督「右のエースに」熱く口説く…FA石川柊太に3年5・5億+出来高提示