トークイベントに登壇したアレックス・ロドリゲス氏(撮影・江口和貴)

メジャーリーグ通算696本塁打、MVP3度のアレックス・ロドリゲス氏(49)が16日、ドジャース大谷翔平投手(30)について語った。

元阪神の糸井嘉男さん、「神スイング」のタレント稲村亜美さん、クアラルンプールのアイドルグループ「KLP48」と都内でトークショーに登場。史上初めて50本塁打&50盗塁を達成した大谷を「1人だけど3人分を兼ねている。投手としてクレメンスと打者としてボンズと走者としてリッキー・ヘンダーソンを組み合わせ」と話した。

大谷とはワールドシリーズ終了直後、グラウンドでのテレビ中継でインタビューを行った。「本当に素晴らしい。日本人が誇るべき存在だ。アメリカの人も大好きだ」と評した。

40本塁打&40盗塁の「40-40」経験者として、メジャーリーグ史上初めて「50-50」を達成したことについては「信じられない。パワーがある選手なのに、スピードもある。2つのコンビネーションは本当に珍しい。あれだけ盗塁するとけがをしやすい。パーフェクトストーン。調子がよくないとできない。あと10試合あれば60-60もできた。集中力が本当にすごい」と話した。

自らの現役時代と現在の野球も比較した。「大谷がやったことは、昔自分がやったことよりすごい。試合のやり方が変わった。こういう状況でできたのはすごい。今の試合はチェスのようで、相手がこうしたら、こちらがこうする、というようになっている」。高度なデータ戦が展開されている中での成績を高評価した。

前日に東京に到着し、96年、04年以来3度目の来日となった。ワールドシリーズが日本の午前中に生中継されたと知り「朝7時ごろからテレビで生放送で見られるのかは、日本でどれくらい大谷、山本がすごい人気なのか分かった」と話した。

ヤンキースは09年以来のワールドシリーズ出場だった。ヤ軍の選手として出場していたAロッド氏は「どれぐらい自分を犠牲にできるかだった。自分のベストを出さないとダメだと思った」と振り返った。

ロドリゲス氏はマリナーズ、レンジャーズ、ヤンキースで活躍し「Aロッド」の愛称で知られる右の強打者。98年には42本塁打、46盗塁で史上3年目の「40-40」を達成している。MVP3回、首位打者1回、本塁打王5回、打点王2回、シルバースラッガー賞10回、ゴールドグラブ賞2回。メジャー通算3115安打、696本塁打、2086打点、打率2割9分5厘と米大リーグの球史に残る活躍を見せた。

日本人選手では、マリナーズ時代には佐々木主浩投手、レンジャーズ時代は伊良部秀輝投手、ヤンキース時代にはイチロー外野手、松井秀喜外野手、黒田博樹投手、五十嵐亮太投手、田中将大投手、井川慶投手らとチームメートだった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 Aロッドさんが大谷翔平を讃える「1人だけど3人分を兼ねている」都内でトークショーに登場