秋季キャンプ2日目、打撃練習する野口(撮影・加藤哉)

藤川体制初の紅白戦の4番は、パンチ力自慢の若虎外野手対決になった。紅組4番を任された野口恭佑外野手(24)は「勝ったらランニングないんで。勝ちにこだわってやっていきます。走りたくないので」と笑わせた。ただの紅白戦ではない。藤川監督が負けたチームにランニングの罰ゲームを用意。白組4番の井上広大外野手(23)との負けられない戦いに挑む。

チームメートからは「お前が4番かよって(言われた)」と笑顔で明かし、「頼りない4番なので」と謙虚な姿勢。それでも注目度の高い紅白戦だけに「バッティングを一番アピールしたい。チャンスに強いバッターになるために打点を挙げられたら」と腕ぶした。

今季の外野陣は近本と森下が120試合以上、中堅と右翼、中堅で出場。左翼は前川が最多で起用されるなど、ほぼレギューラーが固まっている。野口も今季2軍では最多井上の8本に次ぐ5本塁打を放ったが、1軍ではともに20試合台の出場にとどまった。「外野手はライバルが多いので負けないように、結果にもこだわってやっていきたい」と目の色を変えた。

井上も「(監督は)プレー全てを見ている。過程も大事に」と引き締めた。3日は挑戦中の一塁で出場予定だが当然、主戦場は外野になる。罰走を回避するのは果たして。熱い4番対決も見逃せない。【塚本光】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】藤川監督初実戦は罰走かけて野口恭佑と井上広大の若虎4番対決「勝ちにこだわって」野口