名古屋対新潟 後半、新潟小見(左)にPKを決められる名古屋GKランゲラック(同2人目)(撮影・宮地輝)

<YBCルヴァン杯:名古屋3(5PK4)3新潟>◇2日◇決勝◇国立競技場

アルビレックス新潟は激闘の末、名古屋グランパスに敗れてクラブ初のタイトル獲得はならなかった。

3-3に追いついて突入したPK戦。新潟は2人目キッカー、FW長倉幹樹(25)がキックを失敗。対する名古屋は全員が成功させた。

初の大舞台で驚異的な粘りを見せた。0-2の後半26分、左MF谷口海斗(29)が途中投入の右MFダニーロ・ゴメス(25)の右クロスを頭で合わせ1点を返すと、1-2の同追加タイム5分過ぎ、途中出場のMF小見洋太(22)が自ら倒されたPKを右隅に沈め、延長戦に持ち込んだ。その延長戦も先手を取られ追う展開となったが、2-3の同後半6分に小見が長倉のラストパスに抜け出し、三度追いついた。

監督就任3年目の松橋力蔵監督(56)のもと、GKを加えながら足元のパスで攻撃を構築するスタイルでここまで勝ち上がった。この日も6万2517人が集まったスタジアムを何度も沸かせ、新潟のサッカーを存分に発揮した。

クラブ初の大舞台には多くの新潟サポーターが駆けつけ、大声援を送った。松橋監督は試合前日、「日本一のサポーターとともに、日本一になる」と誓い、大応援団とともに「てっぺん(初タイトル)」を目指したが、ほんの1歩、届かなかった。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ルヴァン杯】初冠狙った新潟、驚異的な粘り見せるも準V 名古屋と死闘の末PK戦で惜敗