【神戸】残り4戦での逆転優勝へ 完全フィットの井手口陽介が磐田戦もハードワークで支える
リーグ戦で首位サンフレッチェ広島に勝ち点1差の2位につけるヴィッセル神戸は31日、翌日のジュビロ磐田戦(ノエスタ)向けて神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習を行った。
23日にアウェーで蔚山(韓国)と対戦したアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)、27日に京都サンガF.C.と戦った天皇杯準決勝ではいずれも強みを発揮する形で勝利したが、その前の18日に行われたリーグFC東京戦では敗戦。この試合には再び気を引き締め直して臨む。オンライン取材に応じた吉田孝行監督(47)は「自分たちは勝ち続けるしかない。目の前の試合に集中して、勝ち点3取れるように全力を尽くしたい。自分たちのやるべきことを出したい」と力強く話した。
MF井手口陽介(28)も「こないだ(FC東京に)負けているし、しっかりホームで勝てるように頑張りたい」と磐田戦への強い思いを口にした。
井手口は7月20日の名古屋グランパス戦からリーグで11試合連続先発出場し、その間はACLE、天皇杯、海外クラブとの親善試合の全試合でピッチに立ってきた。負傷離脱したMF山口蛍(34)の穴を埋める働きを続けている背番号7は「実質蛍くんの代わりに出してもらっている形。(山口が)いないから勝てないと思われたくないので、自分の持ち味を毎試合出せるように努力している」ともがきながらも状態を上げてきた。加入したばかりの序盤は思うようにいかないこともあったが「今は神戸のサッカーが体にしみこんでいる」と話すまでになり、頭で考える前に状況に応じた反応ができるようになった。
井手口はこの磐田戦を「大事な試合」と位置付けた。残り4戦で勝ち点1差のサンフレッチェ広島を上回って連覇するために、連敗は許されない。元日本代表ボランチは、この試合でも攻守に走り続けることで神戸に勝利をもたらし、暫定首位浮上を狙う。【永田淳】