ヤンキース対ドジャース 5回表ドジャース2死一、三塁、T・ヘルナンデスの同点の2点適時二塁打にベンチで指を突き上げる大谷(中央)(撮影・菅敏)

<ワールドシリーズ:ヤンキース6-7ドジャース>◇第5戦◇30日(日本時間31日)◇ヤンキースタジアム

ドジャースが5点差をひっくり返し、20年以来4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。20年は新型コロナの影響で、レギュラーシーズンが162試合→60試合のショートシーズン。フルシーズンを戦い抜いての世界一は88年以来となった。

満身創痍(そうい)の状態で臨んだポストシーズン(PS)は、名門ドジャースといえども前評判は高くなかった。

投手陣は開幕投手のグラスノー、レジェンド左腕カーショー、今季11勝のストーンら先発投手が故障で続々と離脱。各チームが先発投手を4人そろえる中で、フラーティ、山本由伸投手(26)、ビューラーの3人に、ブルペンデーも駆使しながらの運用となった。

ところが弱点とみられていた投手陣が大奮闘。PS史上最長タイ記録の33イニング連続無失点を記録するなど、世界一へ大きく貢献した。

野手陣はフリーマンがPS前に右足首を捻挫、ロハスが左内転筋の断裂、大谷翔平投手(30)もWS第2戦で左肩を亜脱臼するなどしたが、それぞれ強行出場の姿勢を見せた。

メッツとのリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)では、ユーティリティープレーヤーのエドマンがMVPを獲得するなど、「シリーズ男」も出現した。フリーマンはWSで4試合連続の本塁打が飛び出し、21年ブレーブス時代から続く6試合連続アーチでメジャー新記録を達成。ベッツもワールドチャンピオンを決める中犠飛を放った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 満身創痍のドジャースが予想を覆す世界一 弱点の投手陣が大奮闘、野手陣は気迫の強行出場で勢い