20年8月15日、無安打無得点を達成したヤクルト小川(左)とリードした西田明央

ヤクルト西田明央捕手(32)が30日、退団の決意を固めた。10日に戦力外通告を受け、球団からはスタッフの打診を受けていたが、この日、これを固辞した。燕一筋14年。プロの道を切り開き、育ててくれたヤクルトへの感謝は尽きない。それでも、新たなチャレンジのため、苦渋の思いで新たな1歩を踏み出す。

一番の理由は現役続行への強い思い。「望みは薄いかもしれないけど、話があれば、挑戦したい」。今季は開幕1軍スタート。8月まで24試合に出場し、打率1割3分6厘、0本塁打、2打点。出場機会に恵まれなかったが、コンディションに何ら問題はない。

京都出身の西田は北照から10年ドラフト3位でヤクルト入団。20年8月15日DeNA戦(横浜)では、バッテリーを組んだ小川泰弘のノーヒットノーランをアシスト。パンチ力ある打撃は健在で、強気なリードにも定評がある。一塁の守備も難なくこなし、代打、ベンチを盛り上げる役としても重宝される。

新しい環境で挑戦したい思いも、今回の決断を後押しした。全ては自身の可能性を広げるため。外に出ることで視野を広げ、第2の人生を歩んでいく。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】戦力外の西田明央が退団、スタッフの打診を固辞「望みは薄いかも」現役続行目指す