【ルヴァン杯】新潟堀米悠斗「純粋にサッカーを楽しむウチの良さを」クラブ初冠へチームけん引
アルビレックス新潟はクラブ初タイトルを狙う11月2日のルヴァン杯決勝(東京・国立)に向け、新潟・聖籠町で練習を続ける。30日は非公開調整。この日までに、主将のDF堀米悠斗(30)は、「(決勝は)ほとんどの選手が経験したことのない舞台。緊張はあると思うが、ポジション争いを勝ち抜いた選手がピッチに立つので、そこは自信を持てるように。いい雰囲気作りをする」と話している。
決勝は攻撃の新潟に対し、守りの名古屋グランパスという構図になるとみられる。新潟は長短のパスと個人技を織り交ぜた攻撃で相手の守備組織に穴を空けられるかがポイント。「アイデアだったり(プレーの)質や強度、(仕掛ける)回数で相手の対策を上回っていく」と堀米。タイミングのいい攻め上がりからのラストパスや、立ち位置を微調整しながらビルドアップを循環させる左サイドバックは、ゴールへの進入ルートをイメージし始めている。
在籍8年目。加入1年目の17年にJ2降格を経験し、その後も長くJ2で過ごした。それでも新潟を離れることはなく、22年にJ1再昇格を果たし、ようやく初タイトルを懸けて戦う大舞台にたどり着いた。
現在、リーグ戦は16位と振るわないが「怖い顔をして勝てるんだったら怖い顔をするけど、そうじゃないと思う。ヘラヘラするのではなく、純粋にサッカーを楽しむことが重要。それがウチの良さ」。頼れる主将がけん引するチームは自分たちらしさ、を貫きながら、決戦の地、聖地・国立でてっぺんを取る準備を進める。【小林忠】