【侍ジャパン】初招集の清宮幸太郎、サングラス姿で宮崎入り「やれることをしっかりできれば」
波乱の船出のかじを取る。「ラグザス presents 第3回プレミア12」に臨む侍ジャパンが28日、秋季キャンプのため宮崎に集合した。
けがで辞退した4選手と、新たに追加招集した日本ハム清宮幸太郎内野手(25)含む4選手の入れ替えを発表。強化試合も含めた初招集は9人から12人に増え経験値こそ下がったものの、井端弘和監督(49)はフレッシュな顔触れに自信を口にした。チームは29日からキャンプをスタートし、11月9、10日のチェコとの強化試合を経て13日に開幕を迎える。
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雲に覆われた宮崎に初侍の清宮が、サングラス姿で決めてやってきた。「やれることをしっかりできればなと思います。みんなで勝利をつかみ取ります」。プロ入り7年目で初招集。17年3月に強化試合メキシコ戦で招集されながら右手骨折で辞退していた。「待ちに待った」と話していた清宮にとって、侍の舞台はまぶしいくらい輝いていただけに、2大会連続世界一へ気持ちの準備はすでに整っていた。
投打の主軸が抜ける事態が、キャンプのスタート直前に待ち受けていた。4番の巨人岡本和に加え、レギュラー格の巨人吉川、日本ハム万波が不在。さらに先発の柱の1人だった日本ハム伊藤も辞退したことで、WBC組が2人抜け、初招集が12人に増えた。井端監督が「十分、このメンバーで勝てると思っている。みんな戦力。どうやったら(選手が)生きるかを考えて。思い切ったことはできると思う」と自信をみなぎらせたのは理由がある。
清宮にはロマンが詰まっている。「後半戦どの選手よりも活躍した。そのまま、(侍の)あの舞台で発揮してくれればいい」。9月25日に視察した日本ハム-楽天戦(エスコンフィールド)で、目のまで中前へのクリーンヒットを見届けた。今季15本塁打のすべてが7月以降で、その間の打率3割3分と快音を続けていた世代を代表する男のことは、ずっと見続けていた。
同じく追加招集の巨人井上にも先発の一角として期待を込めた。「良い準備をして良い状態で臨めたら」と井端監督。波乱含みの出航で、世界一までたどり着いて見せる。【栗田成芳】
▽巨人井上温大(追加招集で井端監督から先発として期待され)「任されたところをしっかり全うできるようにというところです」