キャッチボールをするスチュワート・ジュニア(撮影・上田博志)

ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(24)が、念願の大舞台で全力投球を誓った。きょう29日の日本シリーズ第3戦に先発。日本シリーズのマウンドは来日6年目で初めて。本拠地の投手練習で最終調整を終え、気持ちは高ぶっていた。「日本シリーズで投げたいと思っていた。キャリアの中で一番大切な登板になると思うので、長いイニングよりも1球1球全力でいきたい」。なりふり構わずに、腕を振っていく。

飛躍の1年を締めくくる。今季はキャリアハイの9勝(4敗)を挙げ、防御率1・95とチームの4年ぶりリーグ優勝にも大きく貢献した。「今年最後の登板になるかもしれない。すべてを出し切って、思い切っていきたい」と意気込んだ。DeNA戦は今年6月の交流戦で先発し、6回を3安打無失点と好投。「打線はすごく強いと思っている。基本的には自信を持っていきたい」と力を込めた。

チームは敵地で連勝し、本拠地に戻ってきた。4年ぶりの日本一奪還まであと2勝。「チームに勢いもついていると思う。このまま決められるように」。登板前日のルーティンで、ひげもきっちりと整えた。万全の剛腕がきょう、王手をかける。【佐藤究】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】スチュワート来日6年目で初の日本Sマウンドへ「キャリアの中で一番大切な登板」