J1昇格を決め、サポーターを背に記念撮影する清水の選手たち

<明治安田J2:栃木0-1清水>◇27日◇第36節◇カンセキ

清水エスパルスが「ONE FAMILY」でJ1復帰を成し遂げた。勝てば自動昇格圏の2位以内が決まる一戦で、栃木に1-0で完封勝ちした。昨季は勝てば昇格だった試合で2度引き分け、終戦。屈辱のシーズンを糧に団結し、悲願を達成した。この1勝で、再び首位に浮上。3季ぶりのJ1となる来季に弾みをつけるべく、残り2試合でのJ2優勝を目指す。

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サポーターの支えなくして昇格は実現しなかった。この日も静岡から300キロ以上離れた栃木に6000人以上のサポーターが駆けつけた。静岡市内で行われたパブリックビューイングにも1500人が集結。スタンドから昇格の瞬間を迎えた山室晋也社長は「お待たせしてしまった。サポーターには本当に感謝しかない」と、クラブを代表してお礼した。

今シーズンはホームで13勝3分け1敗と、無類の強さを誇った。他クラブのサポーターから「アイスタは要塞(ようさい)」と恐れられるほど、圧倒的な雰囲気をつくった。数年来サポーター団体をまとめる石橋祐大さんは「これがエスパルスという空気をゴール裏から示したかった」と話す。今季ホームの平均入場者数は昨季から3000人以上増加。今年9月に国立競技場で行った横浜FC戦では、J2歴代最多の5万5598人を集めた。

サポーターを「ファミリー」と呼ぶ秋葉監督も「どこに行ってもホームと間違えるような雰囲気をつくってくれた」と感謝した。来季はJ1が舞台。石橋さんは「選手には清水らしい、楽しいサッカーをしてほしい。そういう雰囲気を僕らもつくりたい」と共闘を誓った。【神谷亮磨】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【清水】栃木にサポ6000人以上「清水らしい、楽しいサッカーをしてほしい」来季も共闘誓う