大分片野坂知宏監督(2021年撮影)

J2大分トリニータ片野坂知宏監督(53)の来季続投が濃厚となったことが27日、分かった。第1次政権の6年を合わせ、大分では通算8年目の指揮を執ることになる。

大分はこの日、敵地で2-0とブラウブリッツ秋田に完勝し、通算9勝13分け14敗で勝ち点40の16位に浮上し、2試合を残して残留が決まった。J3降格の危機に立たされた9月には、クラブは「必ずJ2に残留する強い覚悟をもって戦い抜く」と緊急声明を出していた。

片野坂監督は16年からの6年間で大分をJ2、J1へと昇格させ、21年にはJ2降格が決まったものの、チームの土台を築いた功労者で、今季は3年ぶりに復帰。下平隆宏監督(現J2V・ファーレン長崎監督)が指揮した22、23年は5位、9位と1桁順位で推移し、今回の成績は決して望んだものではないが、求心力が高い指揮官に、来季を託すことになりそうだ。

一方で強化体制を整えるため、一部フロントの交代が検討されているという。

◆片野坂知宏(かたのさか・ともひろ)1971年(昭46)4月18日、鹿児島市生まれ。鹿児島実から広島の前身マツダに入団。広島ではDFで活躍し、柏、大分、G大阪、仙台を経て大分で03年限りで引退。J1通算212試合12得点。コーチでは07~09年にG大阪、10~13年に広島、14、15年にG大阪で務め、16年大分監督となり、J3からJ2、J1に昇格させ、21年にJ2降格。22年G大阪監督、24年に大分監督復帰。監督成績はJ1通算37勝36分け57敗、J2通算49勝33分け38敗、J3通算19勝4分け7敗。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【大分】片野坂知宏監督来季続投へ 一時J3降格危機も残留決まり通算8年目の長期政権に