ドジャース対ヤンキース 3回裏ドジャース2死、ソロ本塁打を放つフリーマン(撮影・菅敏)

<ワールドシリーズ:ドジャース4-2ヤンキース>◇第2戦◇26日(日本時間27日)◇ドジャースタジアム

快投を続ける山本を、強力打線が1発攻勢で援護した。まずは2回、リーグ優勝決定シリーズMVPの小兵エドマンが、左翼ポール際へ先制ソロを運び、流れを引き寄せた。同点に追い付かれた直後の3回には、T・ヘルナンデスが右翼へ勝ち越し2ラン。さらに、第1戦で逆転サヨナラ満塁弾を放ったフリーマンが、右翼へ2者連続弾をたたき込み、リードを広げた。

WS初アーチを放ったT・ヘルナンデスは、トレードマークのとびっきりの笑顔で殊勲打を振り返った。「第1打席で外角速球を打ち損じた(右飛)。だから次の打席では右中間に打とうと思っていた。よく飛んでくれてうれしかったよ」。初戦の9番から5番へ打順が上がったエドマンは、期待に応えて2試合連続マルチ安打。「分からないけど、波に乗ろうとしているだけ。このプレーオフ期間中に自分の好調が続いているのはナイスだね」と、穏やかな笑みを浮かべて好調の要因を語った。

前夜の劇的勝利に続き、第2戦は投打の歯車がかみあって逃げ切り勝ち。頂点まであと2勝。「ここはWS。ただ、自分ができることをやって、チームを助けるだけだよ」。終始、笑顔だったT・ヘルナンデスは、口元を引き締めて言った。

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ワールドシリーズ(WS)第2戦の記録

◆山本の快投 ドジャース山本が6回1/3を投げて1安打1失点で勝利。WSで「6回以上、1安打以下」は史上11人目、新人では初。球団では18年リッチ・ヒル以来、史上2人目。

◆史上11人目 前日にサヨナラ満塁本塁打を放ったドジャースのフリーマンが3回に2号ソロ。同一WSの第1、2戦で本塁打を放ったのは13年デービッド・オルティス(レッドソックス)以来、史上11人目。WS第2戦までに2本塁打、1三塁打は1923年ベーブ・ルース(ヤンキース)以来、史上2人目。

◆2者連続 3回にドジャースのT・ヘルナンデスとフリーマンが2者連続本塁打。WSで2者連続は、球団では81年ペドロ・ゲレーロ、スティーブ・イエーガー以来、史上2度目。

◆エドマンの1発 「5番中堅」で出場したドジャースのエドマンが2回に先制の2号ソロ。リーグ優勝決定シリーズ第6戦では遊撃で出場して2ランを放っており、両ポジションで本塁打を放ったのは同僚のクリス・テーラー以来、史上2人目。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 エドマン先制ソロ、T・ヘルナンデス&フリーマン2者連続弾 強力打線が1発攻勢で山本由伸援護