西日本短大付対聖心ウルスラ 西日本短大付先発の中野(撮影・岩下翔太)

<高校野球秋季九州大会:西日本短大付14ー2聖心ウルスラ学園>◇1回戦◇27日◇大分・佐伯中央病院スタジアム

1回戦4試合が行われ、日本ハム新庄剛志監督の母校、今秋福岡王者の西日本短大付が14-2の7回コールドで聖心ウルスラ学園に快勝し、夏春連続の甲子園出場に王手をかけた。元日本代表捕手でJR九州・中野滋樹監督(44)を父に持つエース右腕、琉碧(るい)投手(2年)が投打で活躍。6回4安打2失点、2安打3打点で貢献した。有明、沖縄尚学、鹿児島実も初戦を突破した。

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中野が投打の活躍で夏春連続の甲子園出場王手に貢献した。初戦の力みから5四球と課題は残った。それでも「最後は真っすぐで打ち損じを狙って打たせて取った」と最速135キロの直球にスライダー、カットボールも駆使して要所を締めて6回2失点。有明との29日準々決勝へ駒を進め「目標のセンバツへ1個ずつ勝って決めたい」と意気込んだ。

打っても2安打3打点と暴れた。2回1死満塁、3ボール1ストライクから「甘いボールが来やすい。真っすぐを張っていた」と会心の左越え三塁打を放つなどでけん引した。秋季福岡大会や九州大会前の練習試合で本塁打を放つなど調子を上げていた。

日本選手権に出場するJR九州の監督を父に持つ。柳ケ浦-東洋大を経てミキハウス、JR九州で捕手として活躍し、日本代表選出歴もある「野球DNA」を受け継いだ。「最後は気持ち、弱気になるな」。父の金言を常に肝に銘じてプレーしている。

今夏甲子園では2試合に救援登板。「空振りを取る球をヒットにされたりレベルが高く、もっとレベルアップしないといけないと思った」。夏を経て一皮むけたエースが、87年以来2度目のセンバツに導く。【菊川光一】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 西日本短大付が夏春連続出場に王手「1個ずつ勝って決めたい」エース中野琉碧が投打で活躍/九州