横浜対G大阪 延長後半、追加タイムに決勝ゴールを決めたG大阪坂本(撮影・清水貴仁)

<天皇杯:横浜2(延長)3G大阪>◇準決勝◇27日◇パナスタ

ガンバ大阪が9大会ぶり6度目の優勝に王手をかけた。

延長後半終了間際にFW坂本一彩(21)の劇的な決勝ゴールが生まれ、3-2で横浜に逆転勝ち。5大会ぶり2度目の優勝を狙う神戸は、京都に2-1で競り勝った。11月23日の決勝(国立)は、1953年度の全関学-大阪クラブ以来の関西勢対決となり、Jリーグ発足後は初めて実現する。

G大阪が2つの劇的弾で4大会ぶりの決勝に進んだ。120分の死闘の末、PK突入と思われた延長後半終了間際。途中出場のFW坂本がFW宇佐美のパスに抜けだし、左足で決勝ゴールを生んだ。

プロ3年目は「何か起こしたいと思っていた。自分のよさを出せた最高の形」と喜ぶ。今季リーグ戦ではここまで年間自己最多7得点を挙げており、大舞台で勝負強さを発揮した。

もう1つの劇的弾は1点を追う後半終了間際、DF中谷が生んだ。クロスを頭で合わせての起死回生に「しびれた。まじで震えた(幸運を)持ってるな」。中谷は今季リーグ戦3得点のうち、2点を後半終了間際に決めていた。

主要タイトル9つを獲得してきたG大阪は、その最後が15年度の天皇杯。9大会ぶりの栄誉に、宇佐美は「10個目がほしい」。関西勢対決となる決勝へ、坂本は「負けちゃいけないでしょ」と気を引き締めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【天皇杯】G大阪9大会ぶりV王手 劇的弾の坂本一彩「負けちゃいけない」神戸と関西勢で決勝