日本対韓国 前半、得点を挙げた北川(右)と話をする内田コーチ(撮影・たえ見朱実)

<国際親善試合:日本4-0韓国>◇26日◇国立

女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が快勝でリスタートを切った。26日、東京・国立競技場で韓国(同19位)と親善試合を行い4-0と圧倒。パリオリンピック(五輪)から約3カ月後の佐々木則夫監督代行(66)のもとでの“初陣”を白星で飾った。DF北川ひかる(27=ヘッケン)がCKから先制点を奪い、守備で2点目を演出。元日本代表の内田篤人コーチ(36)から指導を受けた「セットプレー」と「守備」を忠実にこなした。

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準々決勝敗退したパリ五輪から約3カ月後、北川が“初陣”初得点を決めた。前半32分、MF長谷川の右CKに勢いよく飛び込み、頭で合わせた。そこから5分間で3点とゴールラッシュに点火。「セットプレーで点を取るのは戦略。あの時間帯で得点が取れたのはでかかった」と喜んだ。

2分後の追加点も北川から。相手陣深くでプレッシャーをかけ、ボールを奪取。こぼれ球をさらに追いかけパスカット。MF藤野の2点目につなげた。「ボールを取られても切り替えて、下がらず前に行くところはうまくできた」。内田コーチから教わった積極的な守備を披露した。

同ポジションだからこそ通ずるものがある。この日は左サイドバック(SB)として上下動を繰り返した。かつて右SBを主戦場とした先輩にも意見を求めた。先制点の直後やハーフタイムにも積極的に意見交換。攻撃時のリスク管理についてアドバイスを受けた。さらに「サイドバックをやってたからこそ分かる悩みを教えてくれる。自分にとって、ありがたいコーチ」と感謝。内容は「秘密」と明かさなかったが「自分が成長したら、内田さんが引き上げてくれたと思ってください」と笑った。次なる舞台でさらに進化した姿を見せる。【飯岡大暉】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】内田篤人コーチ直伝“セット&守備”で4発0封 初得点の北川「ありがたいコーチ」