ロッテ育成2位の帝京長岡・茨木(右)は芝草監督と握手

プロ野球ドラフト会議(24日)でロッテから育成2位指名された帝京長岡の最速145キロ右腕、茨木佑太投手(18=3年)が26日、ドラフト後、初めて自主練習を行った。ランニングや筋トレなどで汗を流し「ここからがスタート」と気持ちを引き締めた。

運命的にこの日、目指す投手像が輝いた。米大リーグのワールドシリーズでドジャースと対戦しているヤンキースの34歳エース、ゲリット・コール。日本時間の朝に行われた第1戦に先発し、大谷ら強力打線を相手に6回4安打1失点、最速159キロをマークした。

茨木は「これから動画を多く見たい」。プロでの目標の1つに、日本代表入りしてのWBC出場がある。メジャー最高峰右腕は最高の手本だが「直球の質は似ている」と芝草宇宙監督(55)は期待。その上で「メジャーに精通している(ロッテの)吉井監督風に言えば、コールのような投手になってほしい」と求めた。

ドラフト翌日の25日は完全オフ。故郷の北海道からやってきた父幸雄さん(55)母豊味さん(52)と食事した。授業では、クラス担任の佐藤栄里教諭からケーキを贈られてクラスメートと記念撮影。LINEに届いた100通を超える祝福メッセージは「まだ読み切れていなくて…」と苦笑いしたが、周囲の温かさは何よりの励みだ。「今まで以上にトレーニングする」。入団に備えて、手を抜かずに過ごす。【斎藤慎一郎】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ロッテ】育成2位茨木佑太「ここからスタート」目指す投手像はWS第1戦先発ヤンキースのコール