滋賀学園対大阪桐蔭 滋賀学園に敗れ、応援団にあいさつする大阪桐蔭ナイン(撮影・前田充)

<高校野球秋季近畿大会:滋賀学園3-2大阪桐蔭>◇26日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸

大会4連覇中だった大阪桐蔭(大阪2位)が初戦で敗れ、6年連続のセンバツ出場が絶望的となった。滋賀学園(滋賀1位)に逆転負け。天理(奈良1位)は滋賀短大付(滋賀2位)との準々決勝を制して、近畿勢一番乗りでセンバツ出場に当確をともした。智弁和歌山(和歌山1位)は神戸学院大付(兵庫2位)を完封し、初戦突破を決めた。

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大阪桐蔭の大会5連覇が消え、6年ぶりにセンバツ出場も絶望的となった。近畿地区のセンバツ出場枠は6で、8強入りが最低条件だった。西谷浩一監督(55)は「もちろん、負けましたんでね。もう夏に向けてやるしかないので。夏一本に絞ってやりたいと思います」と懸命に前を向いた。

プロ注目の最速151キロ右腕、森陽樹(はるき)投手(2年)が踏ん張れなかった。2回完全の立ち上がりだったが、4回に先制点を献上。味方が直後に逆転したが、1点リードの6回に押し出し四球で同点とされ、2死満塁から8番藤本聖人外野手(2年)に左前への勝ち越し適時打を許した。「ピンチで粘り切れなかった。そこが自分の足りないところ、弱いところです」。今夏の甲子園は小松大谷(石川)戦で7回2失点、チームも2回戦敗退。西の横綱が苦闘している。

大阪勢は履正社(大阪1位)も滋賀短大付(滋賀2位)に初戦で敗れ、センバツ出場が絶望的。大院大高(大阪3位)が唯一8強入りして望みをつないでいる。センバツに大阪勢が「0」となれば、1927年(昭2)の第4回大会以来98年ぶりになる。履正社、大阪桐蔭の無念は、大院大高に託された。【古財稜明】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 98年ぶりセンバツ大阪勢0の危機 大阪桐蔭6年連続出場絶望的…西谷浩一監督「夏一本に絞って」