藤枝東対静清 後半、自身3点目を決める藤枝東・湯山(撮影・神谷亮磨)

<全国高校サッカー県大会>◇26日◇決勝トーナメント(T)1回戦4試合◇裾野運動公園陸上競技場ほか

準々決勝から登場の藤枝東が9-0で静清に完封勝ちし、4年連続で8強入りを決めた。FW湯山大輔(3年)がハットトリック達成。エースの活躍などで圧勝し、9年ぶりの優勝へ弾みをつけた。清水桜が丘は延長戦の末に2-0で富士市立を下した。1回戦残り4試合は27日に行われる。

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ふじ色軍団の絶対的エースが存在感を見せた。藤枝東はオウンゴールで先制した後、湯山がさらに勢いづけた。前半33分に左クロスを左足で押し込み、39分には強烈な右足ミドルで追加点。後半13分にも相手DFのクリアミスを奪い、右足で自身3点目を奪った。「コンディションは良かった」と今大会初戦でハットトリックを達成。チームとともに好スタートを切った。

所属するプリンスリーグ東海では16試合19得点。驚異的な得点力でチームを引っ張ってきた。同校では2年時から主力として出場。高校生活最後となる今大会に懸ける思いは誰よりも強い。この日は前半序盤に決定機を決められず不穏な空気が流れたが「シュートにいけていたので」と前向きに捉え、その後に訪れたチャンスを確実に仕留めた。

藤枝東は、県選手権に限れば3年連続で準優勝。今年6月の県総体も決勝で静岡学園に敗れて全国出場を逃している。負け続けたままでは終われない。「結果を出せていないので、絶対に優勝を目指したい」と湯山。今年は学校創立100周年。節目の年を歓喜で締めくくるために、ゴールを取り続ける。【神谷亮磨】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校サッカー】藤枝東FW湯山大輔ハットトリック「絶対に優勝を」4年連続8強入り