日本対韓国 韓国に完勝した日本(撮影・たえ見朱実)

<国際親善試合:日本4-0韓国>◇26日◇東京・国立競技場

日本が4得点で日韓戦を制した。パリオリンピック(五輪)後の初戦を白星で飾った。

新監督が未定のため、1試合限りで佐々木則夫女子委員長(66)が監督代行、元日本代表の内田篤人がコーチを務めた。

いきなり“マル秘攻撃”がさく裂した。0-0の前半32分、MF長谷川唯(マンチェスター・シティー)の右コーナーキックに、DF北川ひかる(ヘッケン)がニアサイドへ勢いよく飛び込む。体をひねって頭で合わせる。左ポストに当てながら流し込み、先制点を奪った。

25日の前日会見では、佐々木監督が「(内田コーチが)セットプレーのマル秘攻撃を担当してくれた」と明かしていた。序盤からフリーキックで短いボールを活用しながら崩すなど、変化を加えていた。“ウッチー直伝”の攻撃で1-0とした。

2点目は2分後の前半34分。左サイドの相手陣深くで北川が相手ボールを2度奪う。FW田中美南(ロイヤルズ)がゴール前へクロスを送り、右サイドから走り込んだMF藤野あおば(マンチェスター・シティー)が左足で蹴り込んだ。この試合に向けた合宿では「アグレッシブな守備」を掲げ、前線から積極的にプレスをかける形に磨きをかけた。2つ目の“直伝”で2-0。

さらに3分後の前半37分に3点目。FW田中美南(ロイヤルズ)が相手のクリアをカット。GKとの1対1を冷静に制し、ゴール右へ流し込み6分間での3得点。3-0で前半を折り返した。

後半開始からMF谷川萌々子(ローセンゴード)ら3人を交代。その谷川がすぐに起用に応える。後半11分、MF長谷川唯(マンチェスター・シティー)が右サイドに展開。DF守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)が中央に鋭いクロスを送ると、走り込んだ谷川がゴール右に決め4-0とした。

その後もFW植木理子(ウエストハム)のヘディング、谷川のボレーシュートなどチャンスを量産したが、追加点は生まれなかった。4-0で仕切り直しの一戦を制し、リスタートに成功した。【飯岡大暉】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】韓国に4得点で快勝 “ウッチー直伝”CKで先制、パリ五輪後初の試合制す