オリックスから外れ1位で指名された富士大・麦谷祐介外野手(4年、左)は安田監督と握手し記念撮影(2024年10月24日撮影)

明治神宮野球大会の東北代表決定戦(福島)が26日から始まる。秋季リーグを勝ち抜いた東北3連盟4校(主管連盟の南東北は2校出場)が本戦出場1枠を懸けて挑む。24日のドラフトで育成を含めて6人が指名された富士大が、麦谷祐介外野手(22=大崎中央)らを中心に目標の日本一へ向け、まずは2年連続の本戦出場を勝ち取る。

   ◇   ◇   ◇

このまま大学野球を終えるわけにはいかない。麦谷はオリックスから1位指名を受け、長年の夢への出発点に立ったが、もうひとつ果たすべき目標がある。日本一だ。高校時代の恩師・平石朋浩監督(37)は、富士大が09年全日本選手権で準Vの際に主務を務めていた。「(平石)監督が成し遂げられなかった日本一を取りたい」。恩師と同じ道を選び、富士大に進学した。

1年春からベンチ入りした麦谷は、5度北東北王者に輝き、全国の舞台にも4度出場した。だが頂点は遠かった。泣いても笑っても、今回がラストチャンス。「今までお世話になった方々へ恩返しするためにも、チームが勝つことだけを考えて、1球1球集中して全員で勝ちたいです」。花道を飾るためにも「全国制覇」で大学野球を締めくくり、プロの世界へと飛び込む。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 オリックス1位富士大・麦谷祐介、もう一つの目標「集中して全員で」大学「日本一」で締めくくる