プロ野球日本シリーズ前日の公式会見を行ったDeNA三浦監督(代表撮影)

番長が決戦前の大忙しの1日を終えた。DeNA三浦大輔監督(50)が25日、横浜スタジアムで日本シリーズの開幕前日練習と監督会議に参加。この日の朝には、ドラフト1位指名した三菱重工West・竹田祐投手(25=明大)の指名あいさつにサプライズ登場して“弾丸帰浜”。パ・リーグをぶっちぎりで制したソフトバンク打倒へ、闘志を燃やした。

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「疲れたなんて言ってらんないですよ」と、三浦監督は気合満々の笑顔を見せた。午後1時開始の全体練習にユニホーム姿で現れたが、すでにひと仕事済ませてきた。前夜ドラフト会議を終えると、その足で新幹線に乗り込み、兵庫県入り。明石市内で朝8時30分から行われたドラ1、三菱重工West・竹田の指名あいさつに顔を出した。「少しの時間でしたけど、話もできて表情も見られた。よかったです」と、横浜にとんぼ返りした。

チームの未来を担う若者に会った後は、現チームと向き合う。7年ぶりの日本シリーズ初戦がいよいよ翌日に迫った。前回17年は現役引退翌年で不在だった。自身の日本シリーズ“出場”は日本一に輝いた98年以来になる。「前回は選手で出てましたからね。監督として初めての大舞台。景色も雰囲気も変わる。よりボルテージも上がると思う」と、日本一への初采配へたかぶっている。

挑みがいがある。相手はパ・リーグを驚異の貯金42で制した強打のソフトバンク。CSファイナルの巨人戦はロースコアの接戦を勝ち抜いたが、今度は打ち合いが予想される。「個の能力が高い。チーム力も強い。すべてがそろっている。いいじゃないですか。どうやって勝とうかな。楽しみですよ」と不敵に笑った。

CSで浸透した「ミスは忘れろ」の精神はシリーズでも継続する。17年の進出時と、相手も、3位からの下克上日本一を狙う状況も同じ。当時は勝ちきれなかった。「うちはうちの良さ。一体感。ベンチに入ってないメンバーも、スタッフも、ファンの方も、みんなが1つになってますから。もう、総動員です」。26年前の日本一を知るハマの番長が、まず本拠地横浜で先手を取る。【鎌田良美】

<DeNA予想オーダー>

1番(右) 梶原昂希

2番(二) 牧秀悟

3番(左) 佐野恵太

4番(一) タイラー・オースティン

5番(三) 宮崎敏郎

6番(中) 桑原将志

7番(遊) 森敬斗

8番(捕) 戸柱恭孝

9番(投) アンドレ・ジャクソン

第2戦 大貫晋一

第3戦 東克樹

第4戦 浜口遥大

第5戦 アンソニー・ケイ

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】三浦監督「前回選手で出てましたからね」26年前の日本一知る男が本拠地で先手取る!