英紙デーリー・メール電子版で紹介された違法爆竹「コブラ6」

ベルギーのブリュッセル・タイムズ電子版は25日までに、同国フランダース地方のアマチュアサッカークラブ、KSCTメネンの所属選手が19日の試合後、観客からピッチに投げ入れた爆竹によって重傷を負ったと報じた。

「ベルギーのサッカー選手、ピッチで違法爆竹を拾って指を失う」との見出しで、西フランダース州ジレベケで行われた州リーグ(4部相当)の試合終了直後に起きた事件を報道。キックボクサーでストライカーでもあるFWファビオ・スキファノ(26)が、ピッチから除外しようとした際、拾った爆竹が火を噴いたという。

英紙デーリー・メール電子版によると、少なくとも1本の指を失って集中治療室(ICU)へ。英メディア、フット・ブームの続報では、人さし指が全て吹き飛んだ上、親指と中指の半分も失った。

26歳の誕生日に2得点。SKジレベケを4-0で下すヒーローとなった直後の悲劇だった。

爆竹を投げた観客は地元の21歳の男とされ、当局に身柄を拘束されたが、その後、釈放された。暴発したのはプロ仕様の違法爆竹「コブラ6」で、ベルギーでは私的使用が固く禁じられているものだった。

ベルギー紙HLNによれば、被害を受けた選手は「突然、スタンドから何か投げ入れられたのが見えた。発煙筒だと思い、すぐ危険を察知してチームメートやサポーターのために、周りには子供たちもいたし、やけどを誰にも負わせたくなかったので拾った」と振り返る。

しかし、発煙筒ではなく違法で“手りゅう弾”とも言われることがある爆竹。スキファノは「2秒も経たず爆発した。煙が晴れた時に、私の右手には大量の血が付着していて指が何本か欠けていた」。脚にも被弾し、その後48時間以内に3度の外科手術を受けた。

地元では、支援を求めるクラウドファンディングが始まっている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ベルギー選手、指を失う…原因は違法のプロ仕様「コブラ6」 2点を挙げた誕生日に悲劇