阪神から育成1位指名を受けた四国IL徳島の工藤(撮影・林亮佑)

<プロ野球ドラフト会議>◇24日

「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が24日、都内で開催され、12球団の支配下選手指名が終了した。

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新たな風を感じさせるドラフトとなった。阪神は今年、独立リーグから支配下で2人、育成選手で3人と計5人を指名。球団史上最多の顔ぶれとなった。

自身も四国IL・高知でプレーした経験がある藤川球児監督(44)は「僕の意向は全くないです」と話しながら、独立出身選手の強みについて言及した。「独立のストロングポイントは、シーズンの試合が多いのである程度計算が立つ。コンディションというところでは、プロに行った時には分かりやすい」。高校、大学に比べて、コンスタントに試合数をこなす独立リーガー。レギュラーシーズン143試合を戦うプロでの活躍を想像しやすく、また環境への対応もよりスムーズにできる。

阪神は過去13年、育成ドラフトで高校生を指名していない。「高校生の指名の基本は支配下で」と今年もその方針はぶれなかった。高校生が大学、独立リーグに進み、さらにレベルアップする可能性があること、そして才能ある選手がプロ以外のチームに進むことで、野球全体の発展につながると考えているからだ。

阪神だけでなく、各球団で独立出身選手の指名が相次いだ。藤川監督は「これだけ独立リーグの選手たちがドラフトの真ん中に入ってくる。これは時代の流れ的には、かなり今後強くなっていくんじゃないかなと感じました」と振り返った。プロへつながる道として、独立リーグの選択肢もこれからどんどん増えていきそうだ。【磯綾乃】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】阪神球団史上最多の独立リーグから5人指名 藤川監督が独立出身選手の強みを言及