巨人から4位指名を受けた北星学園大付の石田投手は、チームメートに肩車してもらいガッツポーズ(撮影・中島洋尚)

<プロ野球ドラフト会議>◇24日

最速149キロ右腕の北星学園大付・石田充冴(じゅうざ)投手(3年)は、巨人から4位指名を受けた。名前が呼ばれると、同校の視聴覚室に集まった野球部員から「うおーっ」と大きな声が上がった。「素直にうれしい気持ち。今まで支えてくれた人たちに会って、感謝の気持ちを伝えたい」と心境を口にした。

フィリーズの1Aなどでプレーした父威仁さん(50)からは、幼少期から野球とプロでプレーする厳しさを学んだ。母明子さん(47)は、札幌に進学した石田のため、平日は自宅のある旭川で働きながら、毎週末に札幌に通って野球部の寮生に食事を作った。石田は「まずは生んでくれた両親に感謝」と目を潤ませた。

2年前、祖父の義男さんを亡くした。小さいころは、公園でキャッチボールを楽しんだ。その祖父の願いが「必ずプロ野球選手になってくれ」だった。母明子さんは「お義父さんも天国で間違いなく喜んでくれているはず」と涙ながらに巨人からの指名を喜んだ。

漫画「北斗の拳」のキャラクターから“ジュウザ”と名付けられた192センチ右腕は、オリックスのラオウこと杉本について問われ「絶対に抑えてみせます」と強気に答えた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】巨人4位指名の北星学園大付・石田充冴「両親に感謝」亡き祖父の願いもかなえ涙