写真に納まる楽天ドラフト1位指名を受けた明大・宗山(撮影・江口和貴)

<プロ野球ドラフト会議>◇24日

獲得球団は15年安泰? 即戦力遊撃手の呼び声高い明大・宗山塁内野手(4年=広陵)は、5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得した。大学生野手で5球団以上が競合するのは50年ぶり。ルーキーイヤーの目標に「開幕1軍と新人王」を掲げた。東京6大学リーグで通算100安打超を記録している安打製造機が、3年連続Bクラスに沈む楽天の希望の星になる。

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西武、楽天、広島、日本ハム、ソフトバンクと今秋ドラフト会議で最多の5球団が競合した超逸材の遊撃手の行く先が、決まった。楽天が交渉権を獲得した明大の宗山塁内野手(4年=広陵)は「5球団の方々、そして東北楽天イーグルスの方々にこのような評価をしていただけたことを、まずうれしく思い、感謝の気持ちでいっぱいです」と開口一番に述べた。

緊張感漂う会場でも、プレースタイルと同様、冷静だった。5球団から次々に名前を呼ばれても、表情は崩さない。想像以上の指名に驚いたというが「なるべく平常心でいようって考えて、本当にどこの球団になっても、頑張るだけなので同じ気持ちでいよう」と自身のスタイルを貫いた。

楽天の森井誠之球団社長(50)が息を切らしながら興奮気味にメッセージ。画面越しに見ていた宗山の表情が、ようやく和らいだ。

楽天の本拠地仙台は生まれて初めて行く未開の地だ。「若い選手からベテランの選手まで、非常にバランスが良くレベルの高いチームだと思っております」とイメージを語った。「村林選手だったり、内野の方々に積極的に話しを聞きに行きたい」とライバルにも積極的に助言をこう姿勢だ。

1年目は開幕1軍と新人王を見据えて、ゆくゆくは「首位打者」が目標だ。神宮を湧かせた東京6大学のスターが、杜(もり)の都を席巻する。【佐瀬百合子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】楽天1位の明大・宗山塁「内野の方々に積極的に話しを」ライバルにも助言こう姿勢