G大阪対名古屋 後半、厳しい表情を見せる名古屋長谷川監督(撮影・前岡正明)

<明治安田J1:G大阪3-2名古屋>◇23日◇第35節◇パナスタ

名古屋グランパスがガンバ大阪に敗れて3連敗を喫した。

前半5分に右CKからDFハ・チャンレ(30)が頭で決めて幸先よく先制したが、同21分と28分に失点。後半11分にはセットプレーからMF吉田温紀(21)が決めて同点としたが、最後に再び突き放された。

長谷川健太監督(59)は勝負を決めたポイントを、途中交代で入ったお互いのキーマンの差にあったとした。「競る展開で2-2になって、残り25分ぐらいの勝負だなとキャスパー(ユンカー)を入れたが、最後はキャスパーと(宇佐美)貴史のクオリティーの違いが勝敗を分けた。貴史がああいう形で仕事をして、うちのエースがなかなか仕事ができなかった」。かつてG大阪でともに戦った宇佐美による質の高い決勝点のアシストに脱帽した。

試合全体では、競り合いの部分で相手を上回れなかったことが響いた。指揮官は「球際の部分でガンバの選手は戦っていて、そこで負けていた。もっともっとベーシックな部分をやらないといけない」と選手に伝えたといい、MF稲垣祥(32)は「詰めは足りていなかった。自分たちにしっかり矢印を向けて改善しないと、このままでは(ルヴァン杯)決勝もやられると思う」と気を引き締めた。11月2日にアルビレックス新潟と戦うルヴァン杯決勝に向け、名古屋は10日間で力強さを取り戻し、タイトル獲得を目指す。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【名古屋】ルヴァン杯決勝控えるもリーグ3連敗 長谷川監督「クオリティーの違いが勝敗分けた」