吉報を待つTDK佐藤(撮影・木村有優)

プロ野球ドラフト会議が24日、東京都内のホテル(午後4時50分開始)で行われる。東北のドラフト候補選手紹介の最終回は、今夏甲子園出場の聖光学院・高野結羽(3年)、異色の経歴を持つ青森大・哘崎新(さそざき・しん、4年=青森山田)、侍ジャパンU23代表にも選出されたTDK・佐藤亜蓮(23=仙台大)の3投手。ドラフトへのそれぞれの思いに迫る。【浜本神威、木村有優】

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U23日本代表にも選出されたTDK・佐藤は、力強い最速152キロの直球を武器とする本格派右腕だ。ルーキーイヤーの昨年、自信の直球を打ち込まれたことから、新たにカーブやチェンジアップを取得し、今年さらなる進化を遂げた。

9月には中国で開催されたU23ワールドカップに出場し、チームの大会連覇に貢献した。「野球に対する意識の高さや隙のない野球をいかに追求するかなど、能力だけではなく、相手やデータを見て、勝つためにどうするかを突き詰めていてすごく勉強になった」。同年代のレベルの高さに衝撃を受けた。とくに主戦を担ったNTT東日本・長久保とは仙台大時代のチームメート。「(プレー)スタイルは変わっていなかったんですけど、野球に対する意識は大学よりも増していました」と成長ぶりにも刺激を受けた。

今日24日、運命の日を迎えた。「指名がかかると信じています」。宮城での大学4年間を経て、地元秋田に戻ってきた佐藤は「地域の方は自分のことを知ってくれているので、成長した姿をみせられてうれしいです」。次はプロの舞台に立ち、地元をさらに明るくする。

◆佐藤亜蓮(さとう・あれん)2001年(平13)2月8日生まれ、秋田県由利本荘市出身。小3から野球を始め、大内中では軟式野球部に所属。由利工を経て仙台大に進学。同大では1年秋からベンチ入り。TDKでは1年目の23年に都市対抗野球大会の初戦ENEOS戦で先発し、全国デビュー。今年9月には侍ジャパンU23代表に選出。175センチ、78キロ。右投げ右打ち。好きな有名人はブラッド・ピット。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東北ドラフト候補紹介】TDK・佐藤亜蓮「指名がかかると信じて」最速152キロの本格派右腕